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連続講座「『脱原発の哲学』は語る」(12/17~2/18横浜)

佐藤嘉幸さんと田口卓臣さんの共著「脱原発の哲学」(2016年人文書院)は、3.11以後、露になったこの国の姿を未来に向け考察した重厚な一冊である。
この中でお二人は、日本近代の工業化と軍事化、国家と資本の論理、それに深く組み込まれてきた科学技術のイデオロギー性や差別性を検証し、それを乗り越えるための民主主義と社会のあり方をも提示した。
フランス現代哲学を専攻され共に権力の欲望と構造に並々ならぬ感心を寄せてきた40代気鋭の論客お二人を迎え、「平和力フォーラム」を主宰する前田朗さんがお二人の対話に参加するスリリングな1回3時間の3回連続講座。
毎回ホットな話題を手掛かりに、対話的な思考の中で、私たちが向かうべき社会の本質に迫ります。

平和力フォーラム横浜・第4弾/3回連続インタビュー講座「『脱原発の哲学』は語る-原発からの解放を求めて」

●フォーラム開催日(各日開場13:30、講座14:00~17:00)
第1回:12月17日(日)「避難の権利を確立するために」
第2回:1月21日(日)「原発が壊す社会と人間」
第3回:2月18日(日)「ポスト核時代を展望する」

会 場:スペース・オルタ
    〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-8-4 オルタナテイブ生活館B1
    新横浜駅から徒歩6分(横浜線沿い、東京ガス手前)
    地図→http://spacealta.net/#map

司 会:前田朗(まえだ・あきら)(東京造形大学教授、日本民主法律家協会理事)

ゲスト:佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)(筑波大学人文社会系准教授)
    田口卓臣(たぐち・たくおみ)(宇都宮大学国際学部准教授)

主 催:平和力フォーラム
   (前田研究室 TEL&FAX 042-637-8872 E-mail maeda@zokei.ac.jp)
協 賛:市民セクター政策機構、スペース・オルタ、脱原発市民会議かながわ、
    福島原発かながわ訴訟原告団

料 金:当日1200円、前売り・予約1000円

予約・問合せ:スペース・オルタ
       TEL&FAX:045-472-6349

前田朗(まえだ・あきら)(東京造形大学教授、日本民主法律家協会理事)
1955年北海道生まれ。
原発民衆法廷判事、国際人権活動日本委員会運営委員、のりこえねっと共同代表。
最近の著書に『旅する平和字』(彩流社)。

佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)(筑波大学人文社会系准教授)
1971年京都府生まれ。
専門はフランス現代思想、権力理論。
パリ第10大字大学院認識・文化研究科哲学専攻修了。
著書に『権力と抵抗-フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』(人文書院、2008年)、『新自由主義と権カ-フーコーから現在性の哲学へ』(人文書院、2009年)、市田良彦・王寺賢太編『現代思想と政治-資本主義・精神分析・哲学』(平凡社、2016年)など。

田口卓臣(たぐち・たくおみ)(宇都宮大学国際学部准教授)
1973年神奈川県横浜生まれ。
2009年「ディドロ-限界の思考』で渋沢・クローデル賞特別賞受賞。
『怪物的思考-近代思想の転覆者ディドロ』(講談社選書メチエ2016年)、『原発避難と創発的支援-活かされた中越の災害対応経験』(高橋若菜監修、田口卓臣・松井克浩編著、本の泉社、2016年)など。

前田:「私たちはどのような社会に生きたいのか。脱原発の哲学を粘り強く徹底的に鍛え上げること、戦争と差別の震源地である基地の琉球/沖縄への押し付けをやめること、排外主義と不寛容に貫かれたヘイトに満ちた社会を作り直すこと――失意と落胆と絶望の高峰を前にしながらも、私たちは自由、平等、連帯や、平和と民主主義といった価値理念をつねに洗い直し、編み直していかなければならない。」

佐藤:「原発とは構造的差別への服従化のシステムです。東京と福島、中央と地方、国家・電力会社と被曝者・災害被害者、社員と下請けなどの重層的な構造的差別のシステムが作り上げられ、それに基づいて原発が運転され、また再稼動されているという過酷な現実がある。私たちはその現実を踏まえた上で、脱服従化の方向性を示さなければならないと考えました。『脱原発の哲学』の結論では、脱被曝や脱原発の具体的な方向性を提示したつもりです。」

田口:「福島第一原発事故は国民国家の内側に、事故前とは根源的に異なる規模の空白を生み出した。そしてその「空白」の当事者となった人々は、国家から「棄民」され続けているのです(米軍基地が集中する沖縄でも、同じような基本的人権の剥奪と「棄民」状態が起きています)。(略)原発事故後に出来したこの事実に関する省察を抜きにしたまま、これまでと同じような仕方で国民国家の枠組みを検証しようとする議論の地平には、どうしても乗れないんです。」

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