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第2回動態論的メディア研究会(9/18京都)

第二回動態論的メディア研究会

「メディアとしての美術、メディアとしての文学~メディアをめぐる問いを芸術論から照らし直す」

日時:9月18日(日)15時〜17-18時
場所:MEDIA SHOP(河原町三条、ホームページはこちら
登壇者:番場俊(新潟大学)
    村田麻里子(関西大学)
モデレーター:北野圭介(立命館大学)
司会:北村順生(立命館大学)

※要事前申し込み。ご出席を希望される方は、1,氏名、2.所属先、3.懇親会の出欠の三点を明記のうえ、以下のアドレスまでご連絡ください。

mediadynamicsresearch.ini[at]gmail.com

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 第二回研究会は、「メディアとしての美術、メディアとしての文学 ~ メディアをめぐる問いを芸術論から照らし直す」というタイトルが付された、クロストーク・セッションとなります。
 村田麻里子氏は、新しい唯物論あるいはそれと接続する新しいカルチュラルスタディーズの成果をいち早く日本において導入した先駆的な仕事といえる著作『思想としてのミュージアム』を刊行されています。モノとしてのミュージアムがモノを蒐集しそして展示すること、加えて、そのプロセスのなかで二つのモノが価値、しかも使用価値ではない価値を表象するメカニズムが作動していることに迫ったもので、いわば、ミュージアムなるものの概念をメディア論的道具立てをもって彫琢し直し、さらには、西洋と日本の実践を双方横断しつつ掘り下げ考察したものです。
 他方、番場俊氏は、いわゆる現代思想に深く沈潜しつつ、テクストを織り上げる言語行為の厚みを浮き彫りにする画期的な小説研究『ドストエフスキーと小説の問い』を刊行なされています。それはまた、写真をはじめとする他メディアとの交差の次元との応答がしのびこんでいる有り様へも斬り込むもので、近年あちこちで話題となっている「アフェクト」という語をめぐる文学史上の思考と感性の逡巡にもその考察は分け入っています。
 それぞれ、先駆的な芸術論あるいは画期的な文学論であることは間違いありません。が、同時に、メディアをめぐる問いの地平を更新する側面をもつものだと捉えることができるものです。
 これらの著作を世に送り出したお二人をお招きしそれぞれのお話を伺いたいという狙い、また、異種格闘技のように二人を掛け合わせることでメディアをめぐる思考の新しい地平を探ることを目指してみたい、という狙いをもって第二回研究会は企画されました。

http://mediadynamics.wixsite.com/mdri/2ndconferece

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