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複数形のプラハ

複数形のプラハ

浮かび上がる都市の暗点。19世紀末から20世紀中葉のプラハの芸術にみえる都市の表情を読む。

著者 阿部 賢一
ジャンル 文学 > 海外文学・文芸評論 > 海外文学評論
美術・芸術
出版年月日 2012/01/20
ISBN 9784409510667
判型・ページ数 4-6・260ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一章 離岸していく空間――リルケ『二つのプラハ物語』
ルネの生家、あるいはハインリヒ教区の社会的位相/リルケ作品におけるプラハ/チェコ女性への眼差し/「ひどく腐った言葉屑」

第二章 断片化する都市――ボフミル・クビシュタとキュビスム
都市の「暗点」/〈オスマ〉、あるいはチェコ・ドイツ共同体というユートピア/〈オスマ〉から〈造形芸術家グループ〉へ/クビシュタの苦悩

第三章 都市芸術としてのアール・ヌーヴォー
――アルフォンス・ムハとスラヴ主義
〈ミュシャ〉と〈ムハ〉/〈分離派〉と〈アール・ヌーヴォー〉の狭間で/アール・ヌーヴォーの総合芸術――「市民会館」/野外劇『同胞のスラヴ』/大聖堂におけるスラヴ主義

第四章 〈モラヴィア〉の作曲家の眼差し
――ヤナーチェクのオペラ《ブロウチェク氏の旅行》
「モラヴィア…」という形容をめぐって/「オペラ劇場」の政治力学/あまりにもプラハ的なオペラ/「トルコ出身」のブロウチェク/同一性をめぐる物語

第五章 消えゆく声をめぐって――作家リハルト・ヴァイネルと「広場」
「チェコのカフカ」?/生の交差点としての「広場」/並び立つ記念碑/「広場」に注がれる視線

第六章 光と闇の交錯――ヨゼフ・スデクの『聖ヴィート』
生成される聖なる空間/広告写真の出現――dp社とスデク/写真集『聖ヴィート』が語りかけるもの/窓からの眺め

第七章 欲望の結晶としてのショーウインドー
――インジフ・シュティルスキーの写真
人魚の足、あるいはシュルレアリストの問いかけ/〈エロス〉という源泉/匿名の都市――シュルレアリスム写真の射程/〈ショーウインドー〉、そして〈水槽〉

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内容説明

 

都市、それは多様な要素が共存する空間であり、それは一種のコラージュともいえる。

カフェ、広場、ショーウインドーといった様々な場所、複数の言語、様々な出自をもつ芸術家の目を通して浮かびあがる都市プラハの複数性と多層性。オーストリア=ハンガリー帝国の「地方都市」からチェコスロヴァキアの「首都」となった都市空間「プラハ」の深層を解読する。

 

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