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複合戦争と総力戦の断層

日本にとっての第一次世界大戦

複合戦争と総力戦の断層

二つの戦争と三つの外交戦。複合戦争の実相とそこに萌した次なる戦争の意義を問う。

著者 山室 信一
ジャンル 歴史
シリーズ レクチャー 第一次世界大戦を考える
出版年月日 2011/01/15
ISBN 9784409511138
判型・ページ数 4-6・176ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに―希薄な戦争体験と歴史認識の空白

第1章 「世界大戦」という名づけ-日本からの眼差し
 1 戦争呼称と歴史認識そして当事者性
 2 二つの「第一次」戦争 - 第一次日米戦争の予感

第2章 日英外交戦と対独・対中問題
 1 イギリスとドイツの間で
 2 「参戦に優る外交なし」
 3 対中政策と同盟の選択
 4 同盟の中に萌す対立
 5 戦域制限問題と対米警戒論
 6 外交一元化への試みと「旧外交」

第3章 日独戦争の展開と日本の政略
 1 軍部の参戦構想と日英共同作戦
 2 山東半島攻略戦
 3 海軍の膠州湾攻撃と南洋諸島占領
 4 ドイツ東洋艦隊追撃と地中海派遣

第4章 日中外交戦と日中関係の転形
 1 日本の参戦問題と中米連携
 2 除外地域設定による中立維持と日本軍の中立侵犯
 3 二つの戦後処理と日本の要求
 4 対華二十一カ条要求の概要と交渉の結末
 5 対華二十一カ条要求と外交態様の転形

第5章 日米外交戦と東アジアの政治力学
 1 太平洋国家としてのアメリカ
 2 日米必戦論と日系移民・海軍問題
 3 参戦問題と対米牽制
 4 対華二十一カ条要求へのアメリカの姿勢
 5 中国参戦をめぐる国際政治
 6 石井・ランシング協定における同床異夢

第6章 シベリア戦争における四つの出兵
 1 大戦の転回点としてのロシア革命
 2 日露関係の変貌-同盟から戦争へ
 3 「独禍東漸」と「軍国主義人心」の喚起
 4 「米禍東漸」への対応と傀儡工作
 5 北満・ザバイカル出兵と日華共同防敵軍事協定
 6 間島出兵と朝鮮独立運動
 7 尼港事件と北樺太出兵
 8 シベリア戦争の「惨害」とその記憶

おわりに ― 「非総力戦」体験と総力戦への対応

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内容説明

青島で太平洋で地中海で戦い、さらには氷雪のシベリア、樺太へ。

中国問題を軸として展開する熾烈なる三つの外交戦。

これら五つの複合戦争の実相とそこに萌した次なる戦争の意義を問う!

 

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