ホーム > 吉野裕子全集 8

吉野裕子全集 8

吉野裕子全集 8

原始蛇信仰と易・五行の法則を併せもつ山の神の考察と記紀神話と民間伝承の神々が語る日本人の神的想像力に迫る。

著者 吉野 裕子
ジャンル 民俗 > 吉野裕子著作
シリーズ 吉野裕子全集
出版年月日 2007/10/01
ISBN 9784409549957
判型・ページ数 A5・400ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

山の神


は じ め に
序 章
一 倭建命伝承と日本古代信仰  祖霊の力と女の力
二 山の神の神格
三 山の神の分類

第一章 蛇と山の神
一 世界の原始蛇信仰
二 日本の原始蛇信仰
三 見立ての信仰
四 蛇 の 古 名
五 日本創世神話と山の神
六 スサノヲ神話と山の神  足名椎・手名椎・櫛名田姫・八俣遠呂智の推理
七 蛇を秘める細小の神々
八 産の神としての山の神

第二章 亥(猪)と山の神
一 山の神の分類
二 易・五行における亥(猪)
三 正倉院御物石板彫刻の戌・亥(犬・猪)
四 陰陽五行思想の概要
五 「亥」の全体像とその分類表――各「亥」の再構成――
六 山の神の本質(其一)
七 山の神の本質(其二)

第三章 山の神祭りとその周辺
一 カラス祭り
二 陰陽五行と迎春呪術
三 神島の「ゲーターサイ」

お わ り に

『山の神』所収論考初出発表誌・書目一覧表

神々の誕生

は じ め に
第一部 アマテラス・スサノヲの誕生
は じ め に
第一節 アマテラス・スサノヲ神話の概要
第二節 先天・後天易の乾坤・離坎対照図と二神対照表
第三節 女神の死因と火卦、およびその復活再生
第四節 易と天津神・国津神の成立
第五節 先天易と後天易
第六節 先天易と後天易の交錯
第七節 紫――陰陽統一原理の表象
第八節 アマテラスと太一の習合

第二部 俗信の神々の誕生
第一章 鬼 の 誕 生
第一節 鬼と人間の生死
一 「鬼」と「童子」――柳田国男の問題提起――
二 牛と童児
三 鬼門としての丑寅
四 鬼門の意義
五 人間と鬼
第二節 鬼と季節の転換呪術
一 季節の転換呪物としての鬼と童児  
二 春を招ぶ鬼
三 鬼祭りの概況と分析
第二章 松霊の誕生
第一節 松信仰序説
一 松と日本人
二 「松」字の意味
三 八白土気
第二節 子日の松
一 子日資料
二 松と「八白」と「丑寅」
第三節 門松
一 門松の定義
二 門松の歌
三 門松の民俗資料
四 正月と松
五 法則の神霊化
六 松と鬼
第四節 春日大社と松
一 春日本社と若宮
二 若宮おん祭りと「お旅所の松」
第三章 大黒の誕生
第一節 大黒の原像
一 義浄作『南海寄帰伝』と大黒(マカカーラ)
二 神?作『大黒天神法』
第二節 七福神と大黒
第三節 大黒と太極との習合
一 太極柱・大黒柱資料
二 太極柱から大黒柱への推移
三 大国と太極
第四節 大黒様の神使「鼠」
第五節 「子」とは何か
一 混沌と太極
二 混沌と「子」
三 「子」と「北」と「冬」
四 太極と太一
第六節 近江遷都と「鼠」
第七節 大黒様の「子祭まつり」
一 子祭資料
二 「子祭」における「子」の重視
三 子祭の行事――子燈心
第八節 大黒神像の特徴
第九節 唐・天竺・本朝三国の宗教・哲学合一像――大黒
第四章 エビスの誕生
第一節 エビス神の両説
第二節 エビス神の特質
一 足が不自由ということ
二 「夷三郎」の呼称
三 エビス神像の特色
四 海に深く関わるエビス神
五 正月と十月に祀られるエビス神
六 エビス神は聾という伝承
第五章 箒神・厠神・井戸神の誕生
第一節 箒 神
一 伊勢神宮の「ハハキ神」
二 蛇の古名「ハハ」と「カカ」
三 人間と蛇
四 蛇に見立てられる樹木
第二節 厠神
一 五行における糞便
二 五行配当表による推理
三 厠神の両義性
四 土気の特性と厠神
第三節 井戸神
一 哭沢女神の名称
二 「易」兌卦と哭沢女神
三 風水説と哭沢女神
四 読人不知「藤原宮御井の歌」
五 井戸神信仰原点としての哭沢女神
第六章 オカメ・ヒョットコの誕生
第一節 ヒョットコの定義
第二節 易による戸座の推理
第三節 「兌」の本質
一 易にみる「兌」
二 九星・十二支における「兌」
三 「巽」と「兌」
第四節 「ウカ」から「オカ」へ
第五節 顔の造作にみられる「兌」と「艮」
第六節 「沢山咸」としてのオカメ・ヒョットコ
第七章 庚申の誕生
第一節 庚申の由来とその定義
第二節 庚申という干支
一 庚の性状
二 申の性状
第三節 守庚申の意義
一 三尸の性状
二 庚申経に説かれる三尸
三 五行配当表による三尸の検証
第四節 守庚申に活躍する「火」
一 「火」としての「不寝」と「視」
二 「火」としての庚申時間の「七」の数
三 「火」としての庚申供物の「七」の数
四 「火」としての方位「南」
第五節 三猿の呪術
第六節 庚申信仰の諸相
第八章 田の神の誕生
第一節 「易」における一年の構造
第二節 中国古典における「亥」
第三節 「亥」の全体像――各「亥」の再構成――
第四節 神無月考
一 出雲の神在祭(お忌み祭り)
二 「お忌み祭り」の名称
三 年穀祈願祭としてのお忌み祭り
第五節 亥月十日に炬燵を出す習俗
第六節 田の神としての「亥」
一 三合の理によるその変身
二 支合の理によるその変身
第三部 易・五行とはなにか
は じ め に
第一節 易の成立
一 八 卦
二 十 翼
三 各「伝」 
第二節 易の六義
第三節 太極と陰陽二元
第四節 「八卦図」
第五節 「三才」と八卦および六十四卦
第六節 「八卦象徴事物一覧表」
一 八卦と自然、及びその性状
二 易と家族構成
三 先天と後天
第七節 易と数
第八節 河図
一 河図の意味
二 生数と成数の相違
第九節 洛書
第十節 「九星」
第十一節 相生と相剋
第十二節 「五行配当表」
第十三節 「一年の構造」
お わ り に
『神々の誕生』所収論考初出発表誌・書目一覧表
索 引

このページのトップへ

内容説明

原始蛇信仰と易・五行の法則を併せもつ山の神、定説の陥穽を衝いた画期的研究『山の神』(1989年)と、アマテラス、スサノヲ、鬼、松霊、大黒、箒神、厠神等々、記紀の神話・伝承から民間伝承に至るわが神々の世界の創造と想像の秘密に迫る『神々の誕生』(1990年)を収録。

このページのトップへ