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コモンズの人類学

文化・歴史・生態

コモンズの人類学

地域と地球の環境問題のキーワード=コモンズを考察

著者 秋道 智彌
ジャンル 人類学
自然
出版年月日 2004/09/01
ISBN 9784409530313
判型・ページ数 4-6・252ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

目次

序論 コモンズ人類学:自然は誰のものか  コモンズとは  「共有の悲劇」論  共有論の視座と着眼点  本書の構成
第一部 文化としてのコモンズ
第一章 再生するコモンズ――パプアニューギニア低地におけるサゴヤシ利用:ギデラの生業と森  ギデラと森林  森の所有と利用/第二章 サシとアダット――インドネシア東部の資源管理:サシとはなにか  サシの多様な展開  サシの人類学的意義/第三章 アブーとモラー――ソロモン諸島マライタ島の海面所有:マライタ島のラウ漁撈民  サンゴ礁における海面所有  資源開発と海のコモンズ

第二部 歴史のなかのコモンズ
第四章 サンゴ礁の分割と共有――パプアニューギニア・マヌスの海面利用史:マヌスの生業複合とその変化  海の利用と所有権  リーフをめぐる紛争と海のコモンズ/第五章 マングローブの生態史――タイ南部アンダマン海沿岸域の一〇〇年:マングローブの開発史とタイ  伐採禁止と住民の対応  伐採禁止のあとに/第六章 森林のゆくえと国家――中国雲南省西双版納の森林利用:雲南省の森林の変貌  チノー族の森林利用史  森林産物の利用と変化  蝶とコモンズ/結びにかえて――コモンズの新地平とエコ・コモンズ:神聖性のなかのコモンズ/曖昧さのコモンズ  エコ・コモンズの提唱

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内容説明

コモンズとは共有地や共有資源の取得・保全についての地元の文化的しきたりや智恵のこと。「自然は誰のものか」という切実な疑問を前に、コモンズ論は今や環境人類学・環境社会学の重要な研究課題になった。著者はパプアニューギニア・インドネシア東部・ソロモン諸島・タイ南部・中国雲南省などのフィールドワークを長年重ね、現地に根づいているコモンズの実態と問題を本書にまとめた。本書はグローバルな視点を提供するだけでなく、日本の環境問題や資源保全を考える指針にもなる。

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