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混在するめぐみ

ポストコロニアル時代の宗教とフェミニズム

混在するめぐみ

フェミニズム、宗教、ポストコロニアリズムの考えが相互補完的に、その主体の再定立に貢献できる可能性をさぐる。

著者 黒木 雅子
川橋 範子
ジャンル 社会 > ジェンダー
人類学
シリーズ 叢書・文化研究 
出版年月日 2004/05/01
ISBN 9784409530290
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

混在するめぐみのトリロジーへ:はじめに/差異のポリティクス/戦術としての「主人の道具」/「褐色の女性を救う」/コロニアリズムを越えて  川橋範子 ・黒木雅子  フェミニスト・エスノグラフィー――「女性の経験」をいかに語るか:はじめに/リサーチ・プロセス/エスノグラフィーを書くこと/フェミニスト・リサーチの なかの対立/フェミニスト・リサーチのなかの差異/誰のためのエスノグラフィーか/フェミニスト・エスノグラフィーの可能性 川橋範子・黒木雅子  仏教会の女性運動――実践としてのフェミニスト・エスノグラフィー:二重のポジション/二つの言説/フィクションとしての出家主義と女性/語る権利はだれ のものか/仏教を創り直す女性たち/ネットワークという実践と対話/語りだす仏教女性たち/差異が拓く絆 川橋範子  ジェンダー・エスニシティ・宗教――日系アメリカ人女性のアイデンティティ交渉:はじめに/フェミニスト神学の なかの差異/「主人の道具」を流用して/日系アメリカ人キリスト教女性の自己定義/むすびにかえて 黒木雅子  

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内容説明

宗教とフェミニズムが交差する場は複雑に入り組んでおり、オリエンタリズム批判もくわわった女性の語りには複合的な視座が要求される。しかしこの複雑な語りの交差するところにこそ現代の女性の宗教的主体への「めぐみ」――自己再生の可能性がある。宗教は「女性を抑圧する家父長制の道具」なのか「社会の底辺にある女性に救いをあたえてきた」のか。この矛盾する二面性ゆえに、フェミニズムと宗教をつなげる試みは不毛なものと軽視されてきた。しかし、本書で論じられるようにフェミニズムは宗教を批判するだけでなく再生をも可能にし、フェミニズムも宗教によって新たなチャレンジを見出すこともある。互いに立場を違える二人のダイアローグから生まれた、これまでにない画期的論考。

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