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漁場利用の社会史

近世西南九州における水産資源の捕採とテリトリー

漁場利用の社会史

海と人の関わりの歴史を、海の利用のあり方から探る!

著者 橋村 修
ジャンル 歴史 > 日本史
民俗
出版年月日 2009/02/01
ISBN 9784409520567
判型・ページ数 A5・280ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

序章 
第一節 研究視座と問題設定/第二節 漁場利用史の研究史/第三節 本書の課題と構成/第四節 本書で用いる主な用語について

第 I 部 五島列島における漁業と漁場利用
肥前国五島列島の地域概観と史料

第一章 中・近世移行期に上五島における網代の権利―十三世紀後半~十七世紀後半―
第一節 中・近世期の網代漁―十三世紀後半~十七世紀前半―/第二節 十七世紀後半の五島魚目浦と有川村の争論―捕鯨導入に伴う漁場秩序の変化―
第二章 五島への他領漁業者定着と漁業権の変化―十八世紀中葉以降の福江島大敷網漁業を中心に―
第一節 十七世紀以降の五島列島の漁業権について/第二節 他領漁業者の定着と漁業権獲得による大敷網漁場利用の変化

第 II 部 肥後天草郡の周辺における漁業と漁場利用
肥後国天草諸島の地域概観と史料

第三章 十七~十九世紀の天草郡における海面占有にみる漁村間の階層性
第一節 はじめに/第二節 「維新前」漁場の階層性/第三節 近世期の水主浦漁場と地先漁場/第四節 水主浦漁場の階層性とその形成過程/第五節 小結

第四章 近世漁村(浦方)の占有する海域と実際の漁撈活動との関わり
第一節 はじめに 第二節 富岡浦の占有する海面内部での漁業/第三節 近世の富岡浦の水主浦制度の導入と漁場再編/第四節 小結

第五章 十八~十九世紀の天草郡周辺海域における出漁・入漁をめぐる争論
第一節 はじめに/第二節 十八~十九世紀の肥前野母と天草の八田網漁業をめぐる関係/第三節 他領から天草郡沿岸部への手繰入漁とその対応/第四節 小結

第 III 部 薩摩藩における漁業政策と漁場利用
南九州(薩摩藩領)の地域概観と史料

第六章 薩摩藩における漁業政策
第一節 はじめに/第二節 幕末期における島津斉彬の漁業政策/「旧薩摩沿海漁場図」の作成と島津斉彬の藩内巡検

第七章 薩摩藩における漁場利用
第一節 はじめに/第二節 漁場図に見る漁場利用/第三節 漁場争論史料にみる郷の地先海面と網代との関わり/第四節 南九州における沖合漁業の展開/第五節 小結

終章 まとめと考察
第一節 各章のまとめ/第二節 漁業の生業領域(テリトリー)の特徴/第三節 漁場利用の社会的背景と地域的な違い/第四章 漁場利用と自然生態との関わり/展望と課題


文献
本書成立の経緯と初出
あとがき
索引

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内容説明

漁場とは何か。海のテリトリーはいかにして形成されたのか。網野史学や桜田民俗学、さらに地理学、人類学、漁業経済学の碩学はこの問に長らく取り組んできた。しかし、近世期の五島・天草・薩摩の海域は捕鯨史研究を除き、議論の空白地帯であった。
網代・沿岸・沖合における漁場論を、幕領と藩領による支配構図を踏まえ社会史として展開した本書は、漁業史研究の新しい幕を開いた。
――秋道智彌(総合地球環境学研究所・副所長)

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