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「いま」を読む

消費至上主義の帰趨

「いま」を読む

戦後の効率主義、成果主義、消費至上主義はなにをもたらしたのか。なにもかもが商品となり消費の対象となってしまったのか?

著者 川田 都樹子
ジャンル 心理学
シリーズ 心の危機と臨床の知 
出版年月日 2007/02/01
ISBN 9784409340332
判型・ページ数 A5・288ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一部 見すえる
消費とカタストロフィ  飯島洋一/市場競争原理と臨床心理学  大森与利子/タナトスの股肱----現代日本における超自我のはたらきについて 西 欣也 

第二部 生きる
青少年支援のベースステーション-----「自己/他者」「決定」「責任」をキーワードに  田中俊英/アーティスト・イン・レジデンスが示すもの------資本中心主義とアート  笹岡 敬/統合失調症の人のささやかな消費  山口直彦/応用芸術学としての美術企画-----「岐阜おおがきビエンナーレ2006」を回顧して  吉岡 洋

第三部 たどる
「ポップ」で「キッチュ」で「クール」なアート?――消費文化とアートの一つのエピソードとして  川田都樹子/ランディング戦略とアイデンティティ-----グローバリゼーションが日本にもたらしたもの  谷本尚子/子どもの世話と生業・生活(いのちき)での夫婦役割のステレオタイプとその交換――戦前・戦後炭鉱労働者を例に  羽下大信/トラウマと「いま」―賠償と秘密の行方  森 茂起

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内容説明

本書は、同じく心の危機と臨床の知のシリーズ第9巻にあたる。戦後の日本の学歴社会、効率主義は結局私たちになにをもたらしたのか。消費文化とは、必ずしも豊かさ、幸福感だけに結びつくものではなく、消尽や破壊の欲望とも結びついたものである。たとえば、教育現場では、その「効率主義」に子供たちが押しつぶされており心理療法の現場で表面化する事態は数多い。さらに本来消費主義とは無縁にみえるような、心理療法そのものまでがマクドナルドの商品のようになっている。私たちはただただこうした消費活動の中にとりこまれていくしかないのだろうか。こうした消費プロセスに対して、芸術をはじめとする「創造」活動のなかに抵抗線を探ることは可能であろうか?「市場競争主義と臨床心理学」「青少年支援のベースステーション」「トラウマと「いま」」「消費とカタストロフィ」など美学研究者、心理療法家、精神科医、建築評論家が領域をこえた立場から論じる。

執筆者 飯島洋一/大森与利子/笹岡敬/田中俊英/谷本尚子/西欣也/羽下大信/森茂起/山口直彦/吉岡洋/川田都樹子

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