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マブイの往来

ニューカレドニア・日本 引き裂かれた家族と戦争の記憶

マブイの往来

戦争によって壊された家族の強烈な愛情と友情の物語

著者 津田 睦美
ジャンル 社会
歴史
出版年月日 2009/08/01
ISBN 9784409240823
判型・ページ数 A5・190ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに

第一章 仏領ニューカレドニアの日本人移民

1 流刑植民地ニューカレドニアの成り立ち
   コラム1 マティニヨン条約とチバウ文化センター
2 来島する多民族労働者

第二章 比嘉伝三の生涯 
1 ニューカレドニアへの旅立ち
2 鉱山からの逃亡と沖縄女性たち
3 逃亡後の伝三と島への定着
コラム2 戦前ニューカレドニア移民の結婚事情
4 結婚とコカンゴンでの生活
  コラム3 フランスの植民地におけるコーヒー生産
5 東海岸の沖縄移民たち
6 太平洋戦争の勃発
コラム4 ヌメアの大日本帝国領事館
7 オーストラリアへの強制連行
  コラム5 ニューカレドニアにおける米軍と戦争捕虜

第三章 ローラの手紙
1 松田幸三郎の手帖
2 ローラから伝三へ
3 ローラと松田の往復書簡

第四章 引揚げと日系二世の戦後
1 松田幸三郎の沖縄帰還
2 日本人の没収財産と沖縄移民の戦後
3 日系二世の戦後とアイデンティティ
  コラム6 ニッポ・カナックの作家

終章 マブイの往来

  あとがき

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内容説明

真珠湾攻撃の翌朝、日本人移民である比嘉伝三はオーストラリアの収容所に強制収容された。残された妻ローラと子供たちは、どんなに夫・父の帰還を待ち望んだことだろう。つたないフランス語の文通はときに通訳を務めた夫の親友松田幸三郎の手帳に記録された。ニューカレドニアには、こうして取り残された日系の子孫たちが今も暮らしている。「天国にいちばん近い島」ニューカレドニアの日本人移民の足跡、強制収容の悲劇、子どもや孫たちの現在を撮りおろしの写真とともに追う。

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