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帝国日本の英文学

帝国日本の英文学

英国小説の日本における受容と変容の政治性

著者 齋藤 一
ジャンル 文学 > 海外文学・文芸評論 > 海外文学評論
出版年月日 2006/03/01
ISBN 9784409160893
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 品切れ・重版未定
 

目次

序 章 帝国日本の英文学

第一章 済州島のロビンソン:情熱と冷静のあいだで/アンビヴァレントな人、市河三喜/〈ロビンソン〉としての自己成型/脱亜入欧の葛藤

第二章 英語青年の本分:日露戦争とコンラッド「青春」/忍び足でやってくるネメシス/ネメシスの眼のもとに

第三章 沖縄からの返書:国語と英語/岡倉由三郎の英文学/岡倉由三郎の言語学/沖縄からの返書/「英文学」の再構築に向けて

第四章 日本の闇の奥:西洋植民地主義批判の場所――『オルメイヤーの阿呆宮』/左翼「転向者」ジッド――『コンゴ紀行』と『闇の奥』/西洋植民主義批判としての『コンゴ紀行』/『闇の奥』翻訳と中野好夫/「恭順蛮人」とは誰のことか?/霧社事件と日本の台湾高山族支配の歴史/「恭順蛮人」と日本植民地主義の記憶

第五章 英文学者、中島敦:太平洋戦争と英文学/『光と風と夢』の政治性/西洋植民地主義批判者としてのヴァレリー/『光と風と夢』の政治性/スティーヴンソンと「私」の関係

終 章

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内容説明

大日本帝国期――「脱亜入欧」をめざしてアジア侵略を開始した19世紀末から、「近代の超克」を掲げて破滅に向かっていった1940年代にかけて、英文学が、このような国家プロジェクトとどのような関係があったのか。大日本帝国と英文学の密接な関係をあきらかにしつつ、テクストの精読を通じて西洋人の他者(非西洋)への視線を内面化する「英文学」という行為が、帝国を補完する行為でありえたこと、そしてそれゆえに持つ新たな可能性を示す。

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