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晩年
現代における弔いのかたち
著者 | 立松 和平 著 |
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ジャンル | 文学 > 日本文学・文芸評論 > 日本文学フィクション |
出版年月日 | 2007/06/01 |
ISBN | 9784409150184 |
判型・ページ数 | 4-6・376ページ |
定価 | 本体2,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
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目次
道場/カムイエクウチカウシ山/菜食/与那国にいく日/昼月/その酒場/白蟻/車輪/悲願/盂蘭盆/父の沈黙/散髪/此岸/臨終の声/海の巡礼/雪/芝居見物/同級会/味の清六/鬼子母神/十二歳/砂の上のキリン/チャンピオン/特攻崩れ/砂糖キビ畑/魂(まぶい)/野の鍛冶屋/さつまいも/鹿の薗
内容説明
「身のまわりの死者について書くことは、私自身の人生について綴ることだ」と1999年から「三田文学」に連載を始めたライフワーク「連作・晩年まで」。この世に在る間は、惜別の念とともに死者を一人一人ていねいに見送りたいとの一心で綴られた鎮魂の連作短篇を単行本化。「後記」には次のような創作意図が記されている。「棺の蓋を覆ってからでなければ、その人のことはわからない。そんな意味の諺があったが、生きている間は人には自我や見栄などがどうしてもあり、その人の本性はくらまされている。人は死ぬ時、その人を繕っていた属性が剥がれる。一瞬、ありありとその人自身として存在することがある。そのことこそまさに短篇小説の生起する瞬間である。」