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入門・現代ハリウッド映画講義

入門・現代ハリウッド映画講義

「サイコ」から「スパイダーマン」まで――気鋭研究者による、新たな映画分析手法の導入!

著者 藤井 仁子
ジャンル 美術・芸術 > 映画・映像
出版年月日 2008/04/01
ISBN 9784409100240
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一章 経験の救出―「パニック映画」としての『ワールド・トレード・センター』                  鷲谷 花
1 「パニック映画」と「メロドラマ的想像力」 「ハリウッド映画のようだ」 サイクルとジャンル メロドラマとは何か 2 「LA暴動」以降、「9・11」以前の「パニック映画」 九〇年代―LA暴動 関係の回復と公共的連帯 「無気味なもの」の回帰 3 「経験」の救出 『WTC』と「9・11」以前のパニック映画1――つながり 『WTC』と「9・11」以前のパニック映画2――断絶 経験の優位 通信の断絶、情動による交信 テロとの闘い

第二章 映画への回帰――『マイノリティ・リポート』再考                              山本直樹
1 スピルバーグと「ポスト古典的ハリウッド映画」 オールド・ハリウッドとニュー・ハリウッド なぜ「ポスト古典的」か スピルバーグという作家 2 管理社会における「眼」の役割 パノプティシズムの敗北 新たな管理システム 「見ること」の失墜 「上映」というアトラクション 映画救済プログラム 3 映画によって映画史を再記述すること フィルム・ノワールの企て 映画による映画史の再記述 ゴダールに抗って

第三章 デジタル時代の柔らかい肌――『スパイダーマン』シリーズに見るCGと身体             藤井仁子
1 指標性の危機の時代に 写真は指標記号である 来るべき体験への呼びかけ デジタル革命と映画の類似記号化 「ポスト古典期ハリウッド映画」は存在するか? 2 民主主義の危機の時代に 新世紀ハリウッドの代表的ブロックバスター ポスト「9・11」映画としての『スパイダーマン』 ポピュリズムの再生 3 『スパイダーマン』分析 才能というありがたくない贈り物 <仮面>と<素顔>の対立 4 『スパイダーマン2』分析 衣裳劇の徹底 機械人間の悲哀 <仮面>と<素顔>の二分法を超えて

第四章 新しい身体と場所――映画史における『ロード・オブ・ザ・リング』三部作                 石田美紀
1 可視性過剰の時代 歓迎されざるイメージの氾濫 <技術>としての映画と<技法>としての物語映画 実写主義 2 新しい身体とその起源 ゴラム―旧くて新しい<技術>の産物 エティエンヌ=ジュール・マレーの「幾何学的クロノフォトグラフィー」 ロトスコープ キャラクターに徹する姿なき身体 3 演出<技法>としてのCG表現 群衆シュミレーション・ソフトの使用 4 辺境から中心へ―ニュージーランド

第五章 キャメラの背後のイエロー・フェイス―『ブロークバック・マウンテン』における神話の打破と再生  韓燕麗
1 グローバル時代のハリウッドとマイノリティの表象 歪むマイノリティの表象 グローバル時代における差異性と同一性 2 マイノリティとしての語り手 「第三世界美学」への拒絶 「本物」のハリウッド映画 西部劇というアメリカの神話の打破 3 新たな神話の再生 The Great Chinese Theme/偉大なる中国的テーマ イマジネーションとしての中華

第六章 「リメイク」映画とは何か――ガス・ヴァン・サント『サイコ』を中心に                     碓井みちこ
1 リメイクの広がり ジャンルのリメイク 2 「パスティシュ」=「ノスタルジア映画」としてのリメイク ポストモダニズムとパスティシュ ノスタルジア映画の過去把握 パスティシュに批判的価値はあるか 3 ヴァン・サント版『サイコ』 『サイコ』イメージのリサイクル ヴァン・サント版への批判と意義 4 オープニング・シーン 窓枠を越える ディラによる三つの指摘 カラー撮影の意味とは何か 5 シャワー・ルームのシーン 排水口と目のショット 九〇年代の観客の期待の地平 6 おわりに―差異への感覚

付論 ホモエロティシズムを丸見えのまま隠す――デジタル・クローゼットとしてのDVD版『ファイト・クラブ』 R・A?ブルッキー
追加テクストと作家主義の残余 一時的テクストと二次的テクスト インタラクティブな経験 追加テクストが有する修辞学的力 クィアテイク ホモエロティシズムの表象 DVD版におけるホモエロティシズムの否定 物語 セグメント1~4 結論

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内容説明

1990年代以後、ハリウッド映画はその製作と受容形態において深甚なる変化を引き起こしている。はたして、それらの映画に対し従来の方法論のみで分析することは可能なのか。圧倒的量と速度で消費される作品群に真摯に向き合い、新たな研究手法の導入を試みるとともに、“映画”との遭遇が呼び起こす豊かな経験に寄り添う、気鋭研究者らによる最新の成果。

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