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抵抗の同時代史

軍事化とネオリベラリズムに抗して

抵抗の同時代史

『占領と平和』の著者がおくる、抵抗の記憶を呼び起こす同時代史論

著者 道場 親信
ジャンル 思想 > 日本思想
社会 > 社会問題
出版年月日 2008/07/01
ISBN 9784409040911
判型・ページ数 4-6・296ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序 〈戦後〉そして歴史に向き合うことの意味は何か
  「同時代」の没歴史化  「ふつうの市民」?/開かれた「戦後史」のために/「国家の言うままにならぬという記憶」へ

Ⅰ 軍事化に抗する戦後経験
軍事化・抵抗・ナショナリズム――砂川闘争五〇年から考える
  1 一九五〇年代の基地闘争/2 砂川闘争――その経過/3 砂川闘争における「抵抗」/4 砂川闘争における「ナショナリズム」の意味
世界大の戦争機械に抗して――基地闘争の変容と持続
  1 第二次大戦後の基地と軍事同盟/2 基地闘争の構図――変容と持続/3 基地再編と反基地闘争/4 世界大の戦争機械――「トランスフォーメーション」がもたらすもの/5 分断と封じ込めを超えて――米軍再編は「特定地域」の問題ではない
戦後史の中の核――原爆投下責任に対する「無責任」の構造
  1 「原爆投下はしょうがない」――初代防衛大臣・久間章生の辞任/2 防衛庁の発足と原水爆問題/3 高度成長の中の「革新ナショナリズム」/4 被害者ナショナリズムから「加害/被害」システムの自覚へ/5 「原爆投下はやむを得ない」――初代象徴天皇・裕仁の「戦後」/6 久間―昭和天皇とは別の「戦後」へ

Ⅱ 「加害」と「被害」の論理
靖国問題と「戦争被害者」の思想――Not in our names!
  1 「犠牲者」の思想/2 戦後日本のダブル・スタンダードと靖国問題/3 「被害者」の思想/4 Not in our names! ――「わたしたちの名前を使わないで!」
学徒兵体験の意味するもの――『きけわだつみのこえ』を読む
  1 戦後「平和主義」の転換点/2 徴兵制と「反戦平和」/3 「わだつみ会」の経験/4 「反戦平和」の課題と戦争への抵抗
拉致問題と国家テロリズム――東北アジアの脱冷戦化のために
  1 東アジア冷戦の中の「拉致」――構造化された国家テロリズムの装置/2 国家テロリズムに対する個人補償/3 自民族中心主義を超えて被害の連鎖を考えること

Ⅲ ネオリベラリズムの同時代史 「戦後」と「戦中」の間――自己史的九〇年代論
  1 「九〇年代」という時代/2 一九九二年――PKO協力法と海外派兵の時代 ①湾岸戦争と「国際貢献」イデオロギー ②PKO協力法と「戦後」の終わり ③細川政権と小選挙区制――社会党(自己)解体ゲームの開始 ④小沢一郎のネオリベラリズム「革命」/3 一九九五年――五五年体制の霧消と「ポスト戦後」国家 ①村山政権下における「政治決着」と自社連立政権 ②敗戦五〇年と「記憶の戦争」 ③「危機管理」と「安保再定義」/4 一九九九年――ネオリベラル化の不可逆点通過/5 「戦後」と「戦中」の間――○○年代における政治と国家
ポピュリズムの中の「市民」
  1 研究の中から感じたこと/2 「市民」「市民社会」概念の普及/腐朽/3 ネオリベラリズムのもとでの「市民」の再定義/4 「普通の市民」の転位/5 ネオリベラル化と歴史修正主義の中での「市民」/6 「国家の言うままにならぬという記憶」のコミュニティへ

Ⅳ 憲法と反戦平和――「戦後六〇年」の再審
「普通の国」史観と戦後――自由主義史観について/「普通の国」への抵抗/「護憲」か「改憲」か?/「郷土」なきパトリオティズム

保守の崩壊とナショナリズム――「自由・平等・博愛」なき社会へようこそ(酒井隆史との対話)
  自立しないのはワガママだ?/記憶喪失を強いて人を転がりやすくする/誰も郷土を守ろうとしないナショナリズム

ブックガイド 「戦後六〇年」を再審する
  ○東アジアの冷戦と植民地主義の継続  ○朝鮮戦争再考  ○歴史認識
  ○反戦平和の戦後経験  ○「戦後日本」を問い直す  ○反戦平和

終章 希望の同時代史のために――人々の経験と「つながり」の力へのリテラシー
  1 歴史的経験へのリテラシー/2 「敗北」からの出発/3 分断の「個人化」モデルを超えて――「つながり」の力の可能性/4 「生きる」ためのコミュニティ/5 希望の同時代史のために

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内容説明

戦後日本の社会運動・市民運動は敗北の歴史であったかもしれない。しかし、そのさなかにも、強大な権力への有益な抵抗と、運動における人々の創造的つながりは確かに存在した。地球規模で亢進する軍事化とネオリベラリズムに抗うために、そして「もうひとつの社会」を構想するために、抵抗の記憶と痕跡をたどること。「国家の言うままにならぬという記憶」を分かちもつコミュニティーの方へ…。著者初の同時代史論にして、注目の第二論集。

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