ホーム > 「負け組」の哲学
目次
I 八月テーゼ――弱さと強さ
II 配分的正義を――死の配分と財の配分
III 無力な者に(代わって)訴える
IV 残された者――民主制の内包と外延
V 自爆する子の前で哲学は可能か――あるいは、デリダの哲学は可能か?
VI 贖罪の時
VII 知から信へ
VIII 不自由を解消しない自由
IX 無神論者の宗教性:働かずに食べる?/薬をめぐる争い/飢える自由? 窒息する自由? /愛する人が甦ったら/何のための改革?/セカイ系とグローバリゼーション/クールダウン/汝の敵を愛せ、なぜなら/枯れ木に水を/ポストとプレ/わたしが必要だと思う運動
終章 資本のコミュニズム
あとがきにかえて――アンダークラスのエクリチュール
II 配分的正義を――死の配分と財の配分
III 無力な者に(代わって)訴える
IV 残された者――民主制の内包と外延
V 自爆する子の前で哲学は可能か――あるいは、デリダの哲学は可能か?
VI 贖罪の時
VII 知から信へ
VIII 不自由を解消しない自由
IX 無神論者の宗教性:働かずに食べる?/薬をめぐる争い/飢える自由? 窒息する自由? /愛する人が甦ったら/何のための改革?/セカイ系とグローバリゼーション/クールダウン/汝の敵を愛せ、なぜなら/枯れ木に水を/ポストとプレ/わたしが必要だと思う運動
終章 資本のコミュニズム
あとがきにかえて――アンダークラスのエクリチュール
内容説明
「八月テーゼ」「無力な者に(代わって)訴える」「自爆する子の前で哲学は可能か」など大きな反響を呼んだ激烈な政治経済学批判を集成、新たな書き下ろしを付す。この愚劣な現状を唾棄するための、比肩するものなき強靭でラディカルな思考の書。
「本書の文章に共通しているものがあるとするなら、愚劣なものに対する憤りであるが、それ以上に、外部の他者に対する信頼であると言っておきたい。どんな名前で呼ばれようが、そもそも呼ばれるか否かにかかわらず、支援や援助があろうがなかろうが、外部の他者たちは現に生きている。苦しいのは誰でも知っているが、それでも現に生きのびている。そんな外部の他者たちが相互に取り交わしている絆、それを信頼し、それに学び、それを守り広げることだけが、われわれに課されていることである。われわれが、外部の他者を解放するのではない。外部の他者こそが、われわれを解放するのである。」