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生命の臨界

争点としての生命

生命の臨界

「生命」をめぐる争点の地勢図。いま「生命」は現代社会の地平において、どのように論じ、問われようとしているのか。

著者 松原 洋子
小泉 義之
ジャンル 思想 > 日本思想
出版年月日 2005/02/01
ISBN 9784409040720
判型・ページ数 4-6・304ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり
 

目次

Ⅰ 医学と科学
生物医学と社会:はじめに――生物医学の現状/一九七〇年代の研究規制体制の構築/一九八〇年代の変化/一九九〇年代以降の展開/おわりに――今後の展開  松原洋子
「新遺伝学」と市民:ウェクスラー家の経験/「新遺伝学」と優生学/「遺伝学的市民」  松原洋子
病と健康のテクノロジー:ヒトゲノムをめぐって/「健康」な社会と優生学/病と健康のエコノミー/「個」と「全体」の反転/人間の「力」にどう向き合うか/抵抗する身体?  市野川容孝・松原洋子
Ⅱ 生命と教育
「いのちの教育」に隠されてしまうこと――「尊厳死」言説をめぐって:「死」のタブーを破る?/教室で語られる「尊厳ある死」/「癒し」としての「いのちの教育」/「尊厳死」の登場/見出しを飾る「尊厳死」/日本安楽死協会/太田典礼――「安楽死」思想と優勢思想と/一九七〇年代――「安楽死」思想の変化をとりまく状況/価値なき生命の廃棄?――「尊厳ある死」の言説が内包するもの/再び、語られる「尊厳ある死」について  大谷いづみ
「問い」を育む――「生と死」の授業から:生命倫理教育の導入/「市民」とは誰か/教育のディレンマ/教育から研究へ/「尊厳死」言説と新優生学/『ガタカ』が語るもの/フィクションからの分析/実践と理論をむすぶ  大谷いづみ

Ⅲ 生態
「生態遷移」というグランド・デザインの発想――二〇世紀の生態学と遺伝学:遺伝学からのデザイン/自然の階層論と有機体論/生態学という試み/生態遷移の発見/生態的複雑性をめぐる現在/「砂上楼閣」からはじまる  遠藤 彰
現代の「環境問題」と生態学:基本課題は山積みしている/現代生態学の周辺と背景/理論あるいは数理生態学の可能性/不定な生物こそが面白い/環境をめぐるコンフリクト/持続・保全・などの体制擁護のイデオロギーではないか/自然と生物多様性/環境評価へのスタンス/生物遷移論の新たな展開へ/環境正義を考える/とっくに手が汚れた動物学者として/不毛な環境計算を越えて/フィールドの知  遠藤 彰

Ⅳ 生-政治
ゾーエー、ビオス、匿名性:ゾーエーとビオス、生-政治と生命倫理/匿名性と固有性/ゾーエーの情報はすべて公開せよ
/ノーマライゼーション? バリアフリー?  小泉義之
生存の争い:生命倫理への問い/生存のスタイル/病人は労働している/生産と分配/世界を感受する/肉体の争い、言説の争い/リスクと社会  立岩真也・小泉義之

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内容説明

バイオテクノロジーの発達により、根源的再考を迫られる人間概念と生命の倫理。われわれは未曾有の危機とともに、新たな生命論、身体論、人間概念の誕生前夜というスリリングな時代に遭遇している。拡大する問いの圏域、過熱するコンフリクト。科学・哲学・教育・社会・生態から領域横断、融合的にとらえる生命論のハード・コア。

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