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ディオニュソスの労働

国家形態をめぐる批評

ディオニュソスの労働

比類なきユニークさにみちた、革命をめぐる真摯な思考のオーケストレーション

著者 A・ネグリ
M・ハート
ジャンル 思想 > 海外思想
出版年月日 2008/04/01
ISBN 9784409030745
判型・ページ数 A5・480ページ
定価 本体5,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

I
第一章 批判としてのコミュニズム

  恐竜/コミュニズム/労働/主体/ポストモダン/さまざまなマルクス主義/道程 - 経路

第二章 ケインズと国家の資本主義的理論
  近代国家の時期区分――基本的契機としての一九二九年/ケインズと一九一七―二九年という時代――十月革命と資本主義の構造への衝撃についての理解/ケイ
 ンズにおける政治から科学へのシフト――世界大恐慌と資本内部の労働者階級/資本主義的再編と社会国家

第三章 憲法における労働
  1 問題設定への序論
 労働の憲法的な社会的妥当性/社会的資本と社会的労働/第一の帰結――ブルジョワ的範疇としての労働
  第二の帰結――資本の科学/法治国家と社会国家
 2 労働の憲法化過程:資本主義的発展における労働力の憲法化の歴史過程/第一の司法的帰結――諸源泉のシステムの危機/第二の司法的帰結――法の主権
 理論の危機/社会国家における権利 - 法の具体的産出様式のあり様/社会国家の生産的源泉
 3 労働の憲法化のモデル:労働の憲法化からそのモデルへ/権利 - 法の一般理論とモデル構築/抽象的労働のモデルの具体化の諸条件/資本の啓蒙/社会
 国家
 4 ブルジョワ的権威理論モデルの批判/弁証法の慢性疾患/社会的資本における従属/資本の社会的組織化/諸矛盾から敵対へ/結論という装いのもとで――
 労働者主義的批判は可能だろうか?

II
第四章 コミュニズムの国家論
 修正主義の伝統とその国家概念/問題を位置づける――マルクス的アプローチ/理論の現段階――ネオ・グラムシ派のヴァリエーション3
 問題の再設定――分配から生産へ/国家の構造的分析の諸展開――組織化のメカニズム/国家の構造的分析の諸展開――危機論における国家/一つの挿話――
 ブルジョワ理論の逃げ口上、ほのめかし、自己批判/問題の再提起――国家、階級闘争、そしてコミュニズムへの移行

第五章 国家と公共支出
  総括的な問題構成――解釈の諸条件と現実の諸条件/第一の分析的アプローチ――生産的労働の社会的統一に向かう傾向の評価要素/第二の分析的アプローチ 
 ――社会的蓄積、国家管理、正統性の資本主義的基盤の諸矛盾をめぐって/イタリアにおける公共支出の危機/危機と再構造化の時期における新たなプロレタリア
 的主体/公共支出の蓄積と正統化諸機能のさらなる考察/制度的労働運動のイデオロギー的崩壊――改良主義と抑圧/新たな戦略のための古い戦術

III
第六章 ポストモダン法と市民社会の消滅
  ロールズと革命/ポストモダン法と憲法〔=政体構成〕における労働の亡霊/システムの精髄――反照と均衡/弱い主体と回避の政治/ネオリベラリズムの強い
 国家――八〇年代における危機と革命/共通善と共同体の主体/国家の自律――道徳的福祉/国家への社会の実質的包摂

第七章 構成的権力の潜勢力
  現実リアルの社会主義の危機――自由の空間/ポストモダン国家の逆説/ポストモダン国家の社会的基礎と現存するコミュニズムの前提条件/近代性内部のさまざま
 なオルタナティヴについての考察/存在論と構成/暴力の実践的批判/ポストモダン国家の規範的展開と強化/法的改良主義の幻想/構成的主体の系譜学

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内容説明

三十年強の長きにわたるネグリ思想の一大集積。共和制の問題、社会的賃金の問題、国家の枠組みを超克する「構成的権力」の諸問題等々、また「マルチチュード」「非物質的労働」等々の論点など、後に『〈帝国〉』や『マルチチュード』で展開されることになる基本的な問題設定・論点のすべてがすでに本書で提示されており、現在のネグリのスプリングボードともいえる最重要な著作である。「『〈帝国〉』、『マルチチュード』を『資本論』に喩えるとすれば、本書はその二冊に対する『経済学批判要綱』をはじめとした草稿群と位置づけることができる」(訳者あとがきより)

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