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沖縄観光産業の近現代史  新刊

沖縄観光産業の近現代史

沖縄はいかに観光に取り組んだか。戦前から現代まで、初めての本格的通史。

著者 櫻澤 誠
ジャンル 歴史
アジアの本
出版年月日 2021/09/30
ISBN 9784409520888
判型・ページ数 4-6・300ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序章 沖縄観光産業史の現状と課題
 はじめに
 第一節 研究動向
 第二節 本書の問題意識と方法

第一章 戦前期の沖縄観光――産業化への模索
 はじめに
 第一節 一九三〇年代前半までの沖縄観光
   第一項 沖縄観光の黎明
   第二項 調査対象としての沖縄
   第三項 「沖縄県振興計画」と観光業
   第四項 一九三〇年前後の観光案内・旅行記
 第二節 一九三〇年代後半以降の沖縄観光
   第一項 航路改善による観光開発への期待
   第二項 一九三〇年代後半の観光案内・旅行記
   第三項 「方言論争」時の観光への提言とその後
 おわりに

第二章 戦後・草創期における模索――一九五〇年代
 はじめに
 第一節 米軍統治期における観光産業の概況
   第一項 入域方法の変遷
   第二項 観光産業の規模
 第二節 沖縄観光協会と与那国善三
   第一項 与那国善三の経歴
   第二項 沖縄観光協会の設立
   第三項 観光コースと案内書の作成
 第三節 「経済振興第一次五カ年計画」のなかで
   第一項 観光事業および沖縄観光協会の位置づけ
   第二項 雑誌『観光沖縄』
   第三項 統治政策の転換と観光事業
 おわりに

第三章 一九六〇年代の沖縄観光――観光行政の確立過程と観光開発構想の変容
 はじめに
 第一節 観光行政の制度化と「観光資源」
   第一項 「ジェット機時代」の到来と観光課設置
   第二項 キャラウェイ演説とその影響
   第三項 一九六〇年代前半の観光開発構想と実態
 第二節 一九六〇年代前半における観光客の特徴
   第一項 「観光団」について
   第二項 観光客にとっての「魅力」
 第三節 日本政府・財界との関係強化のなかで
   第一項 日本のIMF八条国移行と統治政策の軟化
   第二項 観光行政の確立
   第三項 一九六〇年代後半の観光開発構想
 おわりに

第四章 一九七〇年代における沖縄の観光政策――海洋博による影響・再考
 はじめに
 第一節 「長期経済開発計画」
   第一項 「自立経済」への希求
   第二項 「長期経済開発計画」の内容
 第二節 「沖縄振興開発計画」
   第一項 海洋博開催決定と復帰特別措置
   第二項 「沖縄振興開発計画」の内容
 第三節 「観光売春」対策
   第一項 復帰/返還前後の対策
   第二項 海洋博と売春問題
 第四節 海洋博批判と「沖縄県観光開発基本計画」
   第一項 海洋博をめぐる情勢
   第二項 「沖縄県観光開発基本計画」の内容
 おわりに

第五章 海洋博以降の観光産業――一九七〇年代後半から二〇一〇年代まで
 はじめに
 第一節 一九七〇年代後半~一九八〇年代の観光産業
   第一項 リゾート開発の進展
   第二項 保革を超えた観光行政の継続性
 第二節 一九九〇年代以降の観光産業
   第一項 一九九〇年代
   第二項 二〇〇〇年代以降
   第三項 計画目標と実績とのギャップ
 おわりに

終章 総括と展望

あとがき
索引

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内容説明

沖縄はいかに観光に取り組んだか
戦前から現代まで、初めての本格的通史

日本のみならず、いまや世界から注目される観光地となった沖縄。しかし、その観光が主要産業として、どのように発展してきたのか、これまで通史として描かれることはなかった。本書では、実証的データをもとに、歴史学の手法により、外からのリゾート開発だけではなく、沖縄がいかに主体的に観光産業に取り組んだのかを仔細に分析する。気鋭の研究者が切り拓く、新たな沖縄近現代史。

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