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現代経済思想史講義  新刊

現代経済思想史講義

ケインズ以降の経済学がこれ一冊でわかる

著者 根井 雅弘
ジャンル 経済
出版年月日 2020/02/18
ISBN 9784409241301
判型・ページ数 4-6・190ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次



第1章 ケインズ革命
 1 ヒックスの「ケインズ氏と“古典派”」
 2 IS/LM への若干の疑問
 3 「生産の貨幣理論」としての『一般理論』

第2章 革命への抵抗
 1 ケンブリッジ内部の論争
 2 ハイエクの『価格と生産』
 3 シュンペーターの「創造的破壊」
 補論 ケインズの「乗数」について

第3章 『一般理論』の同時発見
 1 「革命」の同時発見
 2 価格決定と分配関係
 3 完全雇用の政治学
 補論 ケインズとの重要な相違点

第4章 ケインズの弟子たち(1)―― J・ロビンソンを中心に
 1 スラッファのマーシャル批判の衝撃
 2 「左派ケインジアン」として
 3 N・カルドアの「ケインズ的分配理論」
 補論 資本係数も利潤率から独立ではない

第5章 ケインズの弟子たち(2)―― R・ハロッドを中心に
 1 ハロッドの「不安定性原理
 2 新古典派成長理論による異論
 3 カルドアのハロッド批判
 補論 ソローの「成長会計」について

第6章 新古典派総合
 1 ケインズ経済学のアメリカ上陸
 2 ケネディと「ニュー・エコノミックス」
 3 追い詰められる新古典派総合

第7章 アメリカのポスト・ケインズ派経済学
 1 「古典的ケインズ主義」批判
 2 WCM 理論
 3 ケインズ的「貨幣的経済理論」の継承
 補論 ポスト・ケインズ派の特徴とは何か

第8章 ガルブレイスの制度経済学
 1 アメリカ経済学会設立の舞台裏
 2 『ゆたかな社会』と「依存効果」
 3 『新しい産業国家』と「テクノストラクチュア」
 補論 保守化したアメリカ社会への批判

第9章 スラッファの古典派アプローチ
 1 「古典派アプローチ」とは何か
 2 「1の自由度」の含意
 3 スラッファ革命

第10章 ベルリンの壁の崩壊
 1 市場プロセスへの関心
 2 ミーゼスの『ヒューマン・アクション』
 3 ネオ・オーストリアンの登場

むすびに代えて――現代経済学の潮流

ブックガイド――現代経済思想史をより深く学ぶために

あとがき

人名索引

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内容説明

ケインズ以降の経済学がこれ一冊でわかる 

京都大学での長年にわたる講義を凝縮した、画期的な現代経済学史。ケインズから現代まで、進展を続ける経済学のエッセンスをコンパクトに解説し、経済的問題の背後に潜む思想をつかむ一冊。

本書に登場する人物
カーズナー、ガルブレイス、カルドア、カレツキ、カーン、クルーグマン、ケインズ、サムエルソン、シュンペーター、スラッファ、ソロー、デヴィッドソン、ドーマー、ハイエク、バシネッティ、ハロッド、ヒックス、フィリップス、フリードマン、マーシャル、ミーゼス、ミンスキー、ロバートソン、ロビンズ、J・ロビンソン、ワイントラウプほか多数

* * *

【訂正のお知らせ】

49頁、中ほどに下記の間違いがありました。お詫びして訂正いたします。

誤)賃金分配率W/P  正)賃金分配率W/Y

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