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加藤周一青春ノート 1937-1942  新刊

加藤周一青春ノート 1937-1942

戦争がはじまった厳しい時代に青年時代の加藤周一は何を考えていたのか?8冊のノートから厳選して収録する

著者 加藤 周一
鷲巣 力
半田 侑子
ジャンル 思想
出版年月日 2019/05/30
ISBN 9784409041116
判型・ページ数 4-6・346ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

ノートⅠ 
〔若い菊池寛は芥川龍之介に似ている〕/〔寒い風景〕/「生きている兵隊」覚書

ノートⅡ
私のみた惇二君/ 分譲地/インテリ/追分にて 或る日/軽井沢にて

ノートⅢ
旅の日記/故郷と伝統と/断片/“似ている!”/マルキシズム/化粧する自由主義者

ノートⅣ
戦争と文学に就いて/続・戦争と文学に就いて/フェミニスト/危検思想/抒情精神/小林秀雄/国家と文化(下田講師の問題に対する草稿)/出征する人々

ノートⅤ
藤澤正自選詩集 一九三八/“人生は一行のボードレールにも若かない”/O氏に関するノート/人物記/山日記/音楽に就いて/戦争に関する断想/その後に来るもの/中原中也論/健康行進曲

ノートⅥ
AUTOBIOGRAPHIE/覚書/ナルシスの手帖/二葉亭四迷/青山脳病院/日記---14・11・21(火)/日記---14・11・24(金)/日記---14・11・28(火)/日記---14・12・1(金)/日記---14・12・5(火)/日記---14・12・18(月)/日記---14・12・22(金)/小林秀雄論序/私が生物学教室で学んだことは……/立原道造論序/立原道造論覚書


ノートⅦ
音楽会の断想/覺書/純粋の一句を繞りて/ジョルオジュ・ガボリイの詩集「女たちだけのための詩」から。

ノートⅧ
一九四一年/「学生と時局」と云う目下流行の問題に関連して/FRAGMENTS /鷗外・ブロック・ポールヴァレリー/或る音楽会/一九一四年夏/一九四一年十二月八日/UN FIRM RETROUVE /絶望的なヨーロッパの話、ヒューマニズムの運命に就いて/岩下師の言葉/二月十八日の日記//教育/青春/春/断片/ルネ・ラルウが仏蘭西心理小説の系譜

解説
あとがき
関連年譜
ノートの全容



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内容説明

弾丸や飢えは僕を変えるであろう。

勇気の要るのもその時であろう。

(「1941128日」より)



加藤周一が18から22歳にかけて書き綴った8冊のノート。そこには青年時代の加藤の思索があり、その後の思想と行動の原点を見出すことができる。ノートに残された、短編小説、詩歌、評論、随想、日記、らくがき……。戦争がはじまった厳しい時代に翻弄されながら、青年加藤は何を考えたのか?詳細な注付きで厳選して抄録。解説・鷲巣力。関連年譜を付す。

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加藤周一----しなやかで強靭なその個性が、戦争と抑圧の時代をどう生き、自らをどう創っていったのか。

のちにその作品群によって知性と感性のゆたかなポリフォニーを響かせることとなる秘密が、ここにある。

樋口陽一(憲法学者)推薦

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