ホーム > ナラ・レポート
権威の象徴を破壊したとき、いかなる物語が流れ出るのか。生と死の境に降り立つ未踏の日本文学
著者 | 津島 佑子 著 星野 智幸 解説 |
---|---|
ジャンル | 文学 > 日本文学・文芸評論 > 日本文学フィクション |
シリーズ | 津島佑子コレクション |
出版年月日 | 2018/03/31 |
ISBN | 9784409150320 |
判型・ページ数 | 4-6・396ページ |
定価 | 本体3,200円+税 |
在庫 | 在庫あり |
ネット書店を選択 |
---|
目次
ナラ・レポート
ヒグマの静かな海
声のかけらの氾濫 星野智幸
ヒグマの静かな海
声のかけらの氾濫 星野智幸
内容説明
母さん、あの大仏をこわしてよ!
母を失くした居場所なき少年は、この世の権威を憎んでいた。その象徴をこわしたとき、男たちが作り上げた正史の余白から、いかなる物語が流れ出るのか。時空を超え、生死の境に降り立つ未踏の日本文学。
◎単行本未収録「ヒグマの静かな海」併録
大仏を例えば「基地」なり「日本人」なり「原発」なりに置き換えれば、同じ構造が現代のそこかしこに存在している。
そして、存在しなかったことにされている生が、心情が、語られることのない物語として、聞こえない声で語り続けられている。
――星野智幸「声のかけらの氾濫」より
関連記事
- 星野智幸・津島佑子コレクション紹介(日本経済新聞) - 2017.10.28
- 書籍紹介「津島佑子コレクション」(朝日新聞) - 2017.07.19
- 「津島佑子コレクション」刊行記念イベント(7/2青山BC) - 2017.06.02