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少年は死んだ男の娘を連れて旅に出た。生を奪われた無数の子どもたちに想いを馳せ描く冒険譚
著者 | 津島 佑子 著 柄谷 行人 解説 |
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ジャンル | 文学 > 日本文学・文芸評論 > 日本文学フィクション |
シリーズ | 津島佑子コレクション |
出版年月日 | 2018/06/30 |
ISBN | 9784409150337 |
判型・ページ数 | 4-6・440ページ |
定価 | 本体3,400円+税 |
在庫 | 在庫あり |
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目次
笑いオオカミ
犬と塀について
解説 柄谷行人
犬と塀について
解説 柄谷行人
内容説明
シベリアが見えるところまで
父と墓地に暮らす少年は、ある夜、男女の心中を目撃した。数年後、少年は死んだ男の娘を連れて列車の旅に出る。二人の眼に映る、敗戦下の日本とは。生を奪われた無数の子どもたちに想いを馳せ描く冒険譚。
◎単行本未収録「犬と塀について」併録
津島佑子に飛躍をもたらしたのは、彼女が安吾の作品に見出した「ひんやりとした、熱い風」である。
それこそが「兄」である。以後、津島佑子はこの「兄」に連れられて、オオカミ=遊動民の旅に出たのである。
―柄谷行人「津島佑子とオオカミ」より
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