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うたごえの戦後史  新刊

うたごえの戦後史

民主主義はうたごえに乗って、戦後史に新たな視角を切り拓く意欲作

著者 河西 秀哉
ジャンル 社会
歴史 > 日本史
美術・芸術 > 音楽
出版年月日 2016/10/30
ISBN 9784409520642
判型・ページ数 4-6・204ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序章 「うたう」近代の幕開け

第1章 レクリエーションのための歌――戦時体制のなかで
  日中戦争前後の音楽
  厚生運動のなかの合唱
  職場のなかでの合唱――清水脩
  合唱運動の現場から――秋山日出夫と津川主一

第2章 一緒に歌う合唱と民主主義
  全日本合唱連盟の設立――「下から」わき上がったのか、「上から」組織されたのか
  教育現場のなかで
  戦前/敗戦後の価値観の揺れ
  労働と職場の歌
  高度経済成長と合唱

第3章 うたごえ運動の歴史
  うたごえ運動の始まり
  その政治性と社会運動との関わり
  どのような曲が歌われたのか
  みんなで一緒に歌うことの意味
  うたごえ運動をめぐる官民の対立

第4章 おかあさんコーラスの誕生
  おかあさんコーラスの誕生
  おかあさんコーラスブーム
  その後のおかあさんコーラス

第5章 メディアに見られるうたごえ
  戦時と敗戦・民主主義の混沌
  合唱の効果から個人に閉じる合唱へ
  合唱のイメージとみんなで歌うことの意味
  おかあさんコーラスが歌うこと
  合唱が持っている力

終章 うたごえの戦後史――まとめにかえて

あとがき

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内容説明

民主主義はうたごえに乗って

うたうこと、それはまずは娯楽であり、同時に常にそれ以上の何かでもあった。戦時には動員の手段として、戦後には市民運動や社会闘争の現場で、民主と平和の理念を担い、うたごえは響いていた。本書では日本近代以降、とくに敗戦から現在にいたる「合唱」の歴史を追う。うたごえ運動、おかあさんコーラス、合唱映画…。戦後史に新たな視角を切り拓く意欲作。

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