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欧州・トルコ思索紀行  新刊

欧州・トルコ思索紀行

移民の料理を味わい、 街の移ろいに想いを馳せる日々。 だが滞在先のトルコに難民のボートが漂着。 戦争は前触れもなく門の前に―

著者 内藤 正典
ジャンル 社会 > 国際政治
アジアの本
出版年月日 2016/04/04
ISBN 9784409230565
判型・ページ数 4-6・252ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

Ⅰ 陽の射す方へ―欧州・トルコ滞在記

パリの家探し
一六区に家を借りる
四月は気候に用心を
変わらないカフェの情景
地下鉄の振動とワイン
homo homini lupus―人は人に対して狼である
「私はシャルリー」への違和感
されど、言説の大国
アバディーンの静かな時間
グラナイト・シティ
優しきアバディーンの人びと
イングランドへの距離感
レジメンタル・タイ
「スコットランドの釣鐘草」の悲哀
パブで飲む樽詰めエール
「ウイスキーの聖地」の蒸留所
スコットランドは美味しい
人の味覚への敬意
「ベルリンの壁」崩壊の後で
排外感情に抗う移民たち
イスマイルとの出会い
光と闇のヴェネツィア
チェシメの村へ
トルコとギリシャの過去
イスマイルとの再会
エーゲ海の風と水
エーゲ海の野菜
名物はアイスクリーム

Ⅱ 闇と向き合う―戦争は前触れもなく門の前に

難民たちの前に横たわるエーゲ海
イズミールで難民たちに話を聞く
ウムダ・ヨルジュルック―希望への旅路
難民受け入れで欧州はどう変わるのか
ドイツが膨大な難民を受け入れた背景
ムスリムの覚醒が続くヨーロッパ
トルコのイスラム復興は限界に達したか
パリ同時多発テロの衝撃
集団的自衛権になぜ反対し続けるのか
トルコはなぜ戦争に巻き込まれたのか
新たな対テロ戦争を待っていた「イスラム国」

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内容説明

2015年春、著者は半年間に及ぶ旅に出た。移民の料理を味わい、街の移ろいに想いを馳せる日々。だが、滞在先のトルコの村でシリア難民の若者と出逢い、難民のレポートを開始。帰国後は、シリア内戦とヨーロッパの難民受け入れをめぐる状況変化に向き合い続けている。中東研究の第一人者が、新しい戦争の時代に入りつつある世界の輪郭を、路上から描きとる。

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