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老いと病でみる幕末維新

人びとはどのように生きたか

老いと病でみる幕末維新

その歴史は人びとの体調のせいで変わったかもしれない。歴史学に新たな視野を切り拓く意欲作

著者 家近 良樹
ジャンル 歴史 > 日本史
出版年月日 2014/07/11
ISBN 9784409520604
判型・ページ数 4-6・274ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき
 一 私にとっての老病死
 二 本書の構成と内容

第Ⅰ部 中央政局に登場する著名人の老病死
 一 長年の研究と近年の研究の特色
 二 超高齢化社会の到来と問題点
 三 中央政局に登場する著名人の老病死
    ①江戸時代後期の特色
    ②幕末維新期の特色
      ア 孝明天皇の苦悩
      イ 身近なものとなった死
      ウ 自然死を想定しえなくなる社会状況の到来
      エ ストレス社会の到来
      オ 政治的な死がその後の政局におよぼした影響
      カ 若者のはたした役割と老人
      キ 老人に残された時間と使命感
      ク 会沢正志斎の誠実な老学徒としての姿
      ケ 小笠原長行の回顧談
    ③著名人の老病死にまつわる話
      ア 矢部定謙(幕府倒壊の前兆になったと思われる死)
      イ 孝明天皇と鷹司政通
      ウ 島津久光・小松帯刀・西郷隆盛
      エ 三条実美の精神錯乱
      オ 維新三傑の死
      カ なぜ徳川慶喜は長寿を全うしえたのか(長寿の秘訣)

第Ⅱ部 地域指導者と民衆の老病死
 一 中村平左衛門と彼の家族
    ①中村平左衛門のプロフィール
    ②日記の特色
    ③大庄屋の職務内容と地域住民
      ア 享保の飢饉と供養・仏事
      イ 疫病の流行
      ウ 年貢収納にむけての大庄屋の対応策
 二 中村平左衛門の老いと病気
    ①平左衛門の性格・趣味・家族
    ②母親との関係
    ③平左衛門の病気と老いの進行
    ④妻の死と伊勢参宮
 三 地域住民の暮しと老病死
    ①喧嘩や盗難事件
    ②村人にとっての娯楽
    ③村人と老病死
    ④老人・難渋者(生活困窮者)対策
 四 幕末最終段階の中村平左衛門と民衆

おわりに
主要参考文献
あとがき
人名索引

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内容説明

その歴史は人びとの体調のせいで変わったかもしれない

歴史学に新たな視野を切り拓く意欲作

日本史上もっとも波瀾に満ちた幕末維新の日々を、人びとはどう生き、何を考え行動し、老い、病み、死んでいったのか。徳川慶喜、孝明天皇などの権力者をはじめ、九州小倉の無名の庄屋・中村平左衛門まで、その人生を、老いと病の視点から捉え直し、存在の奥底にまで迫る歴史学の新たな試み。大病を患った著者自身の経験があったからこそなしえた、ベテラン研究者による円熟の成果。

「振り返れば、私は、ここ数年、老病死の問題を視野に入れない歴史学の研究は不自然だと、折りにふれ書いたり喋ってきた。自分の性分もあって、声高(積極的)ではなく、どちらかといえば遠慮がちにだが、時に訴えてきた。こうしたことの前提にあったのは、これまでの歴史学があまりにも健常者中心(というか、有り体に書けば、健常者の視点のみに立っている)の視点で叙述されてきていることに対する、私の疑問や批判であった。」(本書より)

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