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フーコーの美学

生と芸術のあいだで

フーコーの美学

フーコー思想の全体を「生と美学」の観点から、内在的に一貫したものとして読み解く

著者 武田 宙也
ジャンル 哲学
思想
思想 > 海外思想
美術・芸術
出版年月日 2014/03/20
ISBN 9784409030820
判型・ページ数 4-6・316ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序論
 1 本書の特徴
 2 「外」という蝶番
 3 「美的なもの」と「われわれの生」
 4 身体と実践
 5 本書の構成

第一部 外の芸術論

第一章 表象とその残余――前期の芸術論から
 1 表象の閾
 2 言語の無限増殖
 3 絵画空間の外
 4 アーカイブとしての外
 5 作者の身分

第二章 「外」に触れること――ルーセルと「狂気」の言語
 1 ルーセルの「方法」
 2 方法と言語
 3 方法の謎
 4 言語から実践へ
 5 「身体」という賭け金

第二部 主体化の構造

第三章 主体と権力――「統治」というテクネー
 1 ユダヤ・キリスト教における司牧権力
 2 近代国家における権力
 3 生=権力と生=政治
 4 行動の教導としての「統治」
 5 「権力の存在条件としての自由」と「反=教導」
 6 主体化と新たな関係性の創出

第四章 主体と真理――「生存の技法」による関係性の再配置
 1 「自己への配慮」と「自己認識」
 2 自己への回帰
 3 生存の技法
 4 パレーシア
 5 真理と狂気
 補論 告白と服従

第三部 外の美学

第五章 生と美学――パレーシアをめぐって
 1 「生存の美学」
 2 真理と生
 3 「真の生」と芸術
 4 個別的かつ全体的な変化
 5 「生存の美学」の射程
 6 パレーシアとしての芸術

第六章 生を書き留めること/生を書き換えること――エクリチュールと真理
 1 ヒュポムネーマタと書簡
 2 「外の経験」としてのエクリチュール
 3 「反=教導」としての文学
 4 ルーセルという結節点

第七章 力としての身体――後期の芸術論から
 1 形と力の相互作用
 2 イメージのパサージュとしての絵画
 3 非有機的な身体――サド評価の変化をめぐって
 4 快楽・きらめき・情熱
 5 思考=エモーション

結論
 1 権力とプラクシス
 2 主体化の構造と身ぶり
 3 身ぶりの根源的な三人称性

あとがき
初出一覧
参考文献一覧
索引(人名・事項)

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内容説明

他なる生存のあり方へ――
美学的な思考に潜む、硬直的な生への対抗

フーコー思想の全体を「生と美学」の観点から、内在的に一貫したものとして読み解く。

フーコーの生政治論にはそれと表裏一体をなす「生存の美学」という理念が存在する。自己への働きかけによる自己自身の変形、そして自らの生をひとつの芸術作品にするということ。いまだ論じられることの少ないこのテーマは、美学的な主題を多く扱ったフーコーの前期と、主体や権力を扱った後期を内在的に結ぶ糸となる。蝶番となるキーワードは「外」。本書では、フーコーの主要な著作・講義録はもちろん、ドゥルーズが主体化の新たな様態を指し示す「アクチュアルなもの」の問題系を見出したインタビューや対談なども含めて、細やかに探究する。イタリア現代思想の成果をも取り込みつつ、主体、権力と抵抗、統治、真理などフーコーの主要概念の再検討をくぐり抜け、その思想の全体をひとつの「美学」として丹念に、そして鮮やかに描き出す新鋭の成果。

序論公開(PDF)→

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